あるふぁの「うらすま」

　さて。
　かなり大満足のアルバム「うらすま」ではあるのだが、そこはそれ。やっぱり「ほんとはこの曲が入っててほしかったなあ」というのがあるじゃないですか。というか、おそらく10人SMAPファンがいれば10通りの「うらすま」がある！と思うのね。
　だったら…ということで送る、あるふぁの「うらすま」。またの名を「SMAP Best Selection of Alpha」。よーするにあるふぁが普段聞いてるお気に入り曲ＭＤ紹介だったりする。曲順も自分なりにそこそこ考えられてはいる。ただ、あるふぁが「ス」からしか聞いてないので曲が偏ってたりする。シングル曲も入ってるあたり「裏じゃないじゃん！」なのだが、そこはご勘弁のことよ。

１．ココニイルコト
　SMAPにはスガシカオ楽曲が似合う！……が『夜空ノムコウ』はスガシカオ楽曲ではない（あれは歌詞だけだ）。前にスマスマで『夜明け前』歌ったのもめちゃめちゃ魅力的だった。ぜひまた曲を提供してほしい！今回うらすまっぷにこの曲が入ってないのがめちゃめちゃ残念なんだよなあ。まあ、今になってなんか映画の主題歌になっちゃったらしいので仕方ないんだけどねえ。

２．言えばよかった
　好きっすよ。たとえ中居くんのソロがどんなにひっくり返っていようとも（笑）これの入っている「VIVA AMIGOS！」は、見てくれは妙だけど（なぜかラテンなおっちゃんなんだよなジャケット写真……）曲調もアレンジも華やかな結構凝ったアルバムなんだよね。けっこう好きだ。

３．The ROAD
　家庭教師先の子に初めてSMAPのアルバム『ス』を借りて聞いてみた。その中で真っ先に惹かれたのがこの曲。ハードロックぽい。で、青春過ぎかけ、大人にまだ一歩なりきれてない少年達の切羽詰まった色気が溢れてる。「まだ大人にしないで！」って。まだこの当時、なんとかぎりぎりみんな『青さ』を残していた。もう今じゃ苦しいよな……大人だもんな。中居正広29歳、30代も目の前です（笑）
　これ、実はTOKIOに演奏してみてほしかった。なんで過去形かというと、TOKIOもいい加減大人だから（笑）20歳前後のまぼとか、雰囲気が凄く合うんだよね（でも歌わせても似合わないだろうな）。ただでさえ平均年齢SMAPと同じな上に長瀬が比較的早く大人になっちゃったからなーTOKIOは。ちょっともう辛いかなあ。

４．Hi-Fi
　爽やかで若い（といってもさすがに幼くはないな。『ス』に入っているからこの時点でみんなそれなりの年齢だ）、すごく夏っぽい歌。夏っぽいといっても、あんまり弾けてない。照りつける太陽の下ビーチで楽しく遊ぶというよりは夕方の海岸を仲間同士でがやがやとつるんで歩いてるという感じの歌。こういう世界観、一度創作でやってみたいなーと思いつつ、実現してはいませんが。

５．Duo
　これも「VIVA AMIGOS!」の中の歌だね。曲調がどうこうというより、聞いてて心地よい。アレンジが好きっていうのかな。雰囲気あるよね。歌詞をよく聴くと切ない曲なんだけどねー。

６．ひと駅歩こう
　これも面白い世界観だよね。けっこう好き。ただ、どうも位置づけとしては「『ココニイルコト』の後釜狙い」という感じが拭えないんだけど。（ちょっと軽めのバラードといい、歌ってるのが木村＆慎吾だったりするところといい）まあそれでもいいや、狙ってくれてありがとう。

７．夜空ノムコウ
　ご存じ初ミリオン。知名度がさほど変わったわけでもなく、ファンがそんな突然増減してるはずもないのに、なぜかどかんと売れちゃった曲というのが確かに存在する（まあ念のために言っておくが、SMAPは70〜80万枚リリースの曲ってのは結構あるんだが）。
　いや確かに、「なぜか」っていっても、明らかに曲はいいのよ。シングルなんて定価で買うわけがないと思ってたあるふぁが買ったもん、『夜空ノムコウ』は。SMAP×SMAPで初めて聞いた瞬間「絶対売れる！」と確信したし。

あれから僕たちは　何かを信じてこれたかなあ
夜空の向こうには　明日がもう待っている

　これ聞いたら、「『あれから』っていつからなんだろう……？」って思ったりしない？ファンとしては。また彼らが「俺はお前のこと絶対信用してるぜ！」なんて言いきれないグループだったりするからさ。
　「その歌い手の背景をなぜか背負っちゃってるような歌」ってのが時折存在する。この歌は他の人が歌っちゃダメなの。SMAPより歌の上手いグループはごまんとあるけど（ほんとに(^^;;）、この歌はSMAPのもんなの。この「僕たち」がもう彼らにしか見えない。
　他だと、最近なら野猿の『Be Cool!』とかね。あれはSMAPが歌っても空々しいだけ（スマスマで歌ってたけどね、まああれはあくまで「他人の歌として」歌ってるわけだからさ）。「右から左へ流れるように／安手のニュースが賑わってるよ」と報道関係者たる彼らが歌うからシュールでかっこよかった。

８．idea
　サビのコードが好き。なんか妙に内臓に来る。ちょっと懐かしさを喚起するような、そんな感じ。晩夏の気怠さみたいなものがちょっと匂うの。

９．夏の風を忘れ行くように
　この辺は「Ｓ ｍａｐ」からですね。結構ここまで夏の曲って多かったんだけど、これはやっぱり一番大人の曲だねえ。これ、ごろーちゃんと慎吾が歌っている。強烈な組み合わせだよなあ。というか、慎吾はともかく（彼がいないとSMAPの歌声はひとつにならない）、実は中居もコーラスで歌ってるらしいのね。なんでっっ？（笑）よーく聞くと、２番のＢメロで確かに慎吾の声の裏側にそれらしい声がしないでもない。

１０．ラストシーン
　お太一様も今回のアルバム（S map）で一押しだといっていた。つよぽんの不安定な歌もご愛敬。キュートでセンチメンタルなポップ。

１１．Posession Posession
　Duoと同じだね。ただ、こっちはアップテンポでマイナーキー。実は好きなんだよね、そういうの。かっこいいっす。

１２．オレンジ
　この曲はまあ、さっき書いたから（笑）あるふぁの感じから行くと、１つのアルバムの中では後ろの方に来るって印象なんだよね。ラストへ向けての盛り上がりを形作ろうと。そんなもん一人でつくらんでもいいってば（笑）

１３．ジャラジャラJAPAN
　一番明るい。ムダに明るい。まあそれもあり。楽しい。でももし１曲新しく突っ込むとしたら真っ先に消しそうだな（爆）

１４．Five True Love
　中居正広ラップソングシリーズの集大成。SMAPファンとしてはどきどきするね。SMAPのメンバーがお互いのいいところも悪いところも知り尽くして、それぞれに強い絆で結ばれていることを信じさせてくれる曲。TOKIOはいいよ、どう見ても仲いいもん。SMAPはそれを信じられるようになるまでずいぶんかかったんだってば（笑）未だに疑いたくなるときもあるんだってばー（笑）

１５．朝日を見に行こうよ(mellow session take)
　正統派バラード。いかにも『夜空』路線を狙いすぎててその時はあざとさが鼻についたが、後になって冷静に聞き返すと相当いい曲だったりする。